めまい、イライラ、頭痛、不眠、ホットフラッシュ(汗)、
ほてり、吐き気、疲れやすい、くよくよ、肩こり、動悸、
関節痛、腰痛、冷え、尿もれ、性交痛などなど・・・
何か当てはまる症状でお悩みではありませんか!?
いつもブログをみてくださりありがとうございます。
アラフォー女子代表、お一人様のひろみです。
個人差はありますが、40歳を過ぎてくると女性は様々なカラダの不調に悩まされます。
いわゆる更年期障害だから・・と言葉だけで片づけがちですが、
きちんと対処されている方は、どれくらいいらしゃるでしょうか?
この記事では、女性の更年期障害の治療法についてご紹介していきます。
更年期障害の治療は、乳がんリスクを高めてしまうなどの声もありましたが、
本当はどうなのか?
とくに保険適用もされている「ホルモン補充療法」に注目していきますので、
更年期障害で悩む多くの女性の参考にしていただきたいと思います。
更年期症状の自己チェック
更年期障害の症状はなんと50以上もあると言われています。
めまい、イライラ、頭痛、不眠、ホットフラッシュ(汗)、
ほてり、吐き気、疲れやすい、くよくよ、肩こり、動悸、
関節痛、腰痛、冷え、尿もれ、性交痛などなど
簡略更年期指数(SMI)というものがありますので、
自分で更年期症状のチェックしてみましょう。
症状の程度に応じ、自分で○印をつけてから点数を入れ、
その合計点をもとにチェックをします。
どれか1つの症状でも強く出ていれば、強に○をしてください。
- 顔がほてる
強10点 中6点 弱3点 なし0点 - 汗をかきやすい
強10点 中6点 弱3点 なし0点 - 腰や手足が冷えやすい
強14点 中9点 弱5点 なし0点 - 息切れ、どうきがする
強12点 中8点 弱4点 なし0点 - 寝つきが悪い、または眠りが浅い
強14点 中9点 弱5点 なし0点 - 怒りやすく、すぐイライラする
強12点 中8点 弱4点 なし0点 - くよくよしたり、憂うつになることがある
強7点 中5点 弱3点 なし0点 - 頭痛、めまい、吐き気がよくある
強7点 中5点 弱3点 なし0点 - 疲れやすい
強7点 中4点 弱2点 なし0点 - 肩こり、頭痛、手足の痛みがある
強7点 中5点 弱3点 なし0点
0~25点:上手に更年期を過ごしています。これまでの生活態度を続けていいでしょう。
26~50点:食事や運動などに注意を払い、生活様式などにも無理をしないようにしましょう。
51~65点:医師の診察を受け、生活指導、カウンセリング、薬物療法を受けた方がいいでしょう。
66~80点:長期間(半年以上)の計画的な治療が必要でしょう。
81~100点:各科の精密検査を受け、更年期障害のみである場合は、専門医での長期的な対応が必要でしょう。
※あくまでも目安とされています。ひとつでも気になる症状があれば婦人科に相談してください。
更年期障害の治療法
更年期障害の治療法には、ホルモン補充療法(HRT)と漢方薬による治療があります。
また、ホルモン補充療法と漢方薬を併用することもできます。
症状や体質、ライフスタイルに合わせて、医師と相談して決めましょう。
ここでは主にホルモン補充療法(HRT)についてご紹介していきます。
ホルモン補充療法(HRT)
更年期症状や更年期障害の治療のために、閉経前後に体内で不足してきた
女性ホルモン(エストロゲン)を補充する療法です。
ホルモン補充療法(HRT)は以前、乳がんのリスクが高まると言われていましたが、
その後さまざまな研究が行われ、最新の産科婦人科学会のガイドラインでは、
乳がんリスクに及ぼす女性ホルモン剤の影響は小さく、世界的な見解としても問題ないと
されています。
※乳がん治療中の人や血栓の既往歴がある人は、ホルモン補充療法を行うことができません。
現在、日本では、飲み薬、貼り薬(貼付剤)、塗り薬(ジェル)が医師の処方する薬として、
健康保険が適用されています。
<ホルモン補充療法に期待される効果>
- ホットフラッシュ(のぼせ、ほてり、多汗)、寝汗、睡眠障害、関節痛などを和らげる
- 抑うつ気分、または抑うつ症状を改善する。
- 骨を破壊する細胞(破骨細胞)の生成を抑えて骨密度を増加させる。このため、骨粗しょう症を予防するだけでなく、すでに骨量が減少した女性に対しても 高い骨折予防効果を持つ。
- 皮膚のコラーゲンやエラスチンを増やし、肌の張りや潤い、柔軟性を保つ。
- 膣粘膜の乾燥を防ぎ、性交痛を改善する。
- 抗酸化作用がある。
- 血管壁を柔軟にして、心臓血管系疾患のリスクを下げる。
- 糖・脂質代謝によい影響を与える。
- 過活動膀胱の症状を和らげる。
- 認知症リスクを抑える可能性がある。
- 顎骨(あごの骨)の骨密度を増加させる。
- ひざやひじ、指の関節などの軟骨の代謝にもよい影響を与える。
- 大腸がんのリスクを下げる。
一昔前までは懸念されていたホルモン補充療法(HRT)。
現在、女性の悩ましい、苦しい、更年期障害を軽くしてくれると大注目されています。
偏見をなくして、医師と相談して活用することで、毎日の生活の質が向上します。
以下は注意事項をまとめてみました。
<ホルモン補充療法で処方される製剤>2014年12月現在の保険適応製剤
基本的には、「エストロゲン」と「黄体ホルモン」という2種類の女性ホルモンを使用します。
このうち「黄体ホルモン」は、月経のように出血を起こし、子宮内膜の増殖を防ぎます。
手術で子宮を摘出した人や、2~3ヶ月の短期間のお試しホルモン補充療法では、
黄体ホルモンを使う必要はなく、エストロゲン単独療法が行われます。
<ホルモン補充療法の使い方>
子宮がある人とない人、閉経後まもない人、何年もたつ人など、その人の状態によって
使い方は変わります。
自分のからだに適した使い方を知って、更年期からのQOL(生活の質)を高めましょう。
<ホルモン補充療法ができない人>
乳がん、子宮がん、血栓症の治療薬を処方されている人、または脳卒中や心筋梗塞を
起こしたことのある人などです。
子宮筋腫、高血圧、肝機能障害がある場合は、投与方法や投与量を工夫されています。
<他の薬との併用について>
漢方薬、精神科薬、風邪薬、頭痛薬、抗アレルギー剤、コレステロール低下剤、降圧剤、
便秘薬など一般的な薬とホルモン補充療法を併用することができます。
甲状腺疾患、糖尿病の各治療薬も、ホルモン補充療法を併用して問題はないとされています。
<ホルモン補充療法の副作用>
特に使い始めの1~2ヶ月では、胃のむかむか、胸の張り、おなかの張り、おりものの増加などの違和感を感じることがあります。
ホルモン補充療法で「エストロゲン」と「黄体ホルモン」を併用すると、
月経のような出血があります。
これは、エストロゲンのみを長期間投与すると、
子宮内膜が増殖してがんにつながる恐れがあるため、
黄体ホルモンを併用し、月経のような出血を起こして子宮内膜をきれいにしているためです。
このような違和感に対し、ホルモン補充療法では、製剤を半分に切ったり(割ったり)、
2日に1度使用のものを、3日に1度にするなど、使用するホルモン量を調整できます。
医師に相談しながら、更年期障害の症状が軽くなり、副作用、違和感が少ない状態を
見つけていくことが大事です。
<ホルモン補充療法と乳がんリスク>
ホルモン補充療法と乳がんの発症リスクについては、5年以内の使用ではまったく見られません。
7年以内でも明らかなリスクはないという解析結果が出ているそうです。
特にERT(エストロゲン単独投与によるホルモン補充療法)では、乳がんの発症は減る。
そのような報告も増えています。
<ホルモン補充療法と脳卒中や心筋梗塞のリスク>
閉経後早期(おおむね2年以内)に行われるホルモン補充療法では心筋梗塞は増加してません。
また、閉経後2年より遅く開始したホルモン補充療法では、
内服薬で静脈血栓塞栓症や脳梗塞がごくまれに発生するものの、
皮膚から吸収するエストロゲン製剤(貼り薬など)では増加しない。
そのような研究報告が多く出ています。
<低用量ピルからホルモン補充療法へ>
低用量ピルとホルモン補充療法は、
どちらもエストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンを使った製剤です。
低用量ピルのほうが、ホルモン補充療法よりも5倍ほど多いエストロゲンを含んでいます。
そのため、今まで低用量ピルを使ってきた人は、閉経後にホルモン量が過剰になる可能性があります。医師に相談しながら、徐々にホルモン補充療法に移行していくことも考えましょう。
漢方薬
漢方薬はホルモン補充療法ができない人、冷えの強い人、イライラ、やる気が出ないなど、
精神的な症状のある人などに効果的です。
一般的に1か月ほどで効果がみられるとされますが、1か月たっても改善されない場合は、
その漢方薬が合っていない可能性がありますので、必ず医師に相談してください。
⇒ うつ、不眠、イライラや焦り不安感などの症状改善におすすめ
膣(ちつ)レーザー治療
更年期になると、「下着がすれて痛い」「性交痛がする」など、
とても人には言えない悩みを抱えます。
これは、女性ホルモンの分泌が減少し、粘膜が薄くなることが考えられます。
これを治す最新の治療法が「膣(ちつ)・外陰レーザー療法」です。
膣(ちつ)に金属製の機器を入れて、炭酸ガスを噴射します。
この治療で、コラーゲンが生成されて血流がよくなり、
粘膜がふっくらと厚みのある状態に戻ります。
保険適用はなく、現在のところ、1回3万円~8万円で行っている病院が多いそうです。
まとめ
悩ましい、更年期障害の症状…
個人差、人ぞれぞれ症状は違います。
そんな女性のカラダの不調を改善させるのが
ホルモン補充療法(HRT)です。
保険適用もされていますので、自己チェックして
早めの婦人科受診で生活の質を向上させましょう。
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